【2月16日 AFP】スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)のネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が、14日に行われたパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)決勝トーナメント1回戦第1戦で0-4の大敗を喫したことを受け、突破は「事実上不可能」だと語った。

 チャンピオンズリーグの歴史で、第1戦を0-4で落としてから逆転突破を果たしたチームは過去に一例もなく、3月8日に本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)で行われる第2戦で、チームの前に果てしなく高い山がそびえているのは隠しようがない。

 そうした状況の中でネイマールも、「第2戦に目を向けて、この状況を覆すために何ができるかを考えなくてはならない。ただ、それはすごく難しいし、現実的に考えれば不可能だ。とはいえ、諦めることは許されない」と話している。

 PSG戦のバルセロナは、相手に完全に試合を支配され、アンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)に2得点、さらにユリアン・ドラクスラー(Julian Draxler)とエディンソン・カヴァーニ(Edinson Cavani)にもそれぞれ1得点を許し、チームを率いるルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督が「悲惨」と評するほどの完敗を喫した。

 ネイマールはPSGのプレーをたたえた上で、各国のスター選手をそろえたバルセロナは、これだけ完膚なきまでに敗れる経験には慣れていないと口にした。

「PSGが良かったのは間違いない。まったく経験したことがないような試合だった。僕らはこういう状況に陥るのにあまり慣れていない。第2戦への準備はとても難しくなる。なにせ4点差だ。覚えている限り、こんなことは初めてだ」

 さらにネイマールは、試合への準備が足りていなかったのを認めた上で、「僕らは良くなかったし、やるべきことができなかった。この結果には驚いている」と話し、屈辱的な大敗のショックからまだ抜け出せていない様子をうかがわせた。(c)AFP