【2月14日 AFP】米カリフォルニア(California)州にある巨大ダムで、放水路が損傷して大惨事を招く恐れが生じ、同州北部の約18万8000人に避難命令が出されている。

 問題になっているのはサクラメント(Sacramento)の北120キロに位置するオロビルダム(Oroville Dam)。当局はダムの水位低下に伴い危険レベルも下がったとしているが、引き続きダムには近づかないよう呼び掛けている。

 ここ数週間の大雨でダムは満水になっていた。同州の水資源当局によるとダムそのものが決壊する恐れはないが、先週、主放水路に大きな穴が開いたため当局は11日、初めて緊急放水路を開放した。現地メディアによるとその緊急放水路が壊れ始め下流の谷に水が流れ込む恐れが生じた。当局は12日午後に避難命令を出した。

 地元紙サクラメントビー(Sacramento Bee)によると、当局は主放水路から毎秒10万立方フィート(約2800立方メートル)の放水を行い、12日にはダムの水位は下がった。15、16日には雨が降ると予報されており再びダムの水位が上がる恐れがあるため、緊急放水路の壊れた部分にヘリコプターから石を投下する作業が行われている。

 同紙によると2005年に複数の団体が、大洪水が起きれば同ダムの放水路が危険をもたらすとして連邦政府に補強を提言していた。カリフォルニア州の水資源当局の責任者は記者会見で、その提言については知らなかったが危機が収束した後に専門家が今回の事態の原因を調査すると述べた。

 1968年に供用が開始されたオロビルダムはラスベガス(Las Vegas)の近くにあるフーバーダム(Hoover Dam)ほど有名ではないが、ダムの高さは235メートルと米国で最も高い。(c)AFP/Josh Edelson