【2月13日 AFP】アルペンスキー世界選手権(FIS Alpine World Ski Championships 2017)は12日、スイス・サンモリッツ(St. Moritz)で女子滑降が行われ、米国のリンゼイ・ボン(Lindsey Vonn)が3位入賞を果たし、銅メダルを獲得。32歳と117日でのメダル獲得は、女子選手としては最年長となった。

 2010年のバンクーバー冬季五輪で滑降の金メダルを獲得するなど、その実力に疑いはないボンだが、これで改めて、アルペンスキー史上に残る偉大な選手だということを証明した。自身7個目の世界選手権のメダルを獲得したボンは、「おばさんだけど誇らしい」とコメントしている。

「女子では最年長の世界選手権メダリストということで、すごく光栄です。自分ではそんなに年を取ったつもりではないけれど、でもやっぱりおばさんなのかな。だからうれしいです。おばさんだけど誇らしいです!」

 アルペンスキー界で築いた地位を確固たるものにしたボンは、5回の負傷を経験した過去数シーズンを振り返り、この銅メダルで報われた思いがすると語っている。「ここ何年かは、けががあって苦しい時期が続きました。だからこうやって復帰できて、世界選手権でメダルが取れたのは最高です」

 今季のW杯で滑降3勝、スーパー大回転1勝と好成績を残しているイルカ・シュトヘツ(Ilka Stuhec、スロベニア)が、今大会でも好調を維持して1分32秒85で優勝した。世界選手権の女子滑降は、2016年に引退したティナ・マゼ(Tina Maze)が前回大会を制しており、スロベニア勢の連覇となった。

 シュトヘツと0秒40秒差の2位には、オーストリアのステファニー・ベニエール(Stephanie Venier)が入った。ベニエールは今回が自身2回目の表彰台となり、そしてボンが3位に入って歴史をつくった。(c)AFP/Luke PHILLIPS