【2月13日 AFP】(写真追加、更新)北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は13日、新型の地対地中距離弾道ミサイル「北極星2(Pukguksong-2)」の発射実験が12日に実施され、成功したと報じた。これを受け、日米韓3か国は国連安全保障理事会(UN Security Council)の緊急会合の開催を要請。会合は日本時間14日午前にも開かれ、対応を協議する見通しだ。

 KCNAによると、発射実験に向けた準備作業は金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長が直接指導した。金委員長は「国の圧倒的な力を一層増大させる強力な核攻撃手段を新たに所有したことに、多大な満足の意を表した」という。

 韓国国防省によると、北朝鮮は12日朝、西部の平安北道(North Pyongan Province)のバンヒョン(Banghyon)飛行場から日本海(Sea of Japan)に向けてミサイル1発を発射していた。KCNAによる発表はこれを指すとみられる。

 北朝鮮側の発表で北極星2が言及されたのは初めてで、KCNAは「朝鮮式の新型戦略兵器システム」と伝えている。北朝鮮は昨年8月、潜水艦発射ミサイルとして「北極星1」の発射実験を行ったと明らかにしていた。今回の発射実験は「近隣諸国の安全に配慮して」実施したとも主張している。

 KCNAによれば、北極星2は固体燃料エンジンを採用。韓国政府機関の専門家によると、在来型の液体燃料を利用するミサイルに比べ燃料補給時間が格段に短縮されるため、その分脅威が増すという。

 米国の駐国連代表部の報道官は13日、「北朝鮮が2月12日に行った弾道ミサイル発射実験を受け、米国は日韓と共に緊急会合の開催を要請した」と明らかにし、会合は13日午後(日本時間14日午前)にも開かれるとの見通しを示した。(c)AFP