【2月13日 AFP】世界ラリー選手権(WRC 2017)第2戦、ラリー・スウェーデン(Rally Sweden 2017)は12日、最終日が行われ、トヨタ(Toyota)のヤリ・マティ・ラトバラ(Jari-Matti Latvala、フィンランド)が勝利し、トヨタに1999年以来18年ぶりとなるWRC優勝をもたらした。

 ヒュンダイ(Hyundai)のティエリー・ヌービル(Thierry Neuville、ベルギー)が2戦連続のクラッシュに見舞われたため、首位で最終日を迎えたラトバラは、オット・タナック(Ott Tanak、エストニア)とセバスチャン・オジェ(Sebastien Ogier、フランス)のフォード(Ford)勢を抑えて優勝した。

 大会から撤退したフォルクスワーゲン(Volkswagen)に代わり、2016年12月にWRCに復帰したばかりのトヨタだが、これでディディエ・オリオール(Didier Auriol、フランス)がラリー・チャイナを制した1999年以来の優勝を果たしている。

 ラトバラは、「とにかく見事だよ。新しいチームで、まだ2戦目なのに勝てたんだ。2008年に初優勝したときの感覚に少し似ているかな」とコメントし、どちらも勝てたのは驚きだったと話した。

 前日3日目の大会では、2位に43秒差をつけて最終スペシャルステージ(競技区間)に入ったヌービルが、比較的コースのシンプルなカールスタッド(Karlstad)の競馬場内でタイヤのコントロールを失い、バリアーに衝突してリタイアを強いられ、ラトバラが首位に浮上していた。

 それでも最終日のラトバラは、氷点下の気温の中、路肩に雪が積もり、路面の凍ったコースを猛スピードで走り抜けて三つのスペシャルステージをすべて制しており、順当と言える優勝だった。ラトバラはこれでラリー・スウェーデン通算4勝目を挙げ、年間順位でもトップに立っている。(c)AFP