【2月13日 AFP】16-17スペイン1部リーグは12日、第22節の試合が行われ、終了間際にアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)のゴールで勝ち越したアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)は、セルタ(Celta de Vigo)に3-2で逆転勝利を収めた。

 この試合でまたしてもPKを失敗したアトレティコは、4位から転落する危機にさらされていた。

 試合開始直後にGKミゲル・アンヘル・モヤ(Miguel Angel Moya)のミスからセルタのグスタボ・カブラル(Gustavo Cabral)に先制点を許したアトレティコは、その後フェルナンド・トーレス(Fernando Torres)のスーパーゴールが決まり、同点に追いついた。

 その後アトレティコはPKのチャンスを迎えたが、トーレスがこれを決めることができず、チームとしては3試合連続でPKを失敗し、逆転のチャンスを逃した。

 後半33分にセルタは、カウンターからダニエル・ヴァス(Daniel Wass)のクロスにヨン・グイデッティ(John Guidetti)が合わせて勝ち越しに成功したが、アトレティコはその後ヤニック・フェレイラ・カラスコ(Yannick Ferreira Carrasco)が約23メートルのボレーシュートを沈めて逆転に望みをつなぐと、2分後にはケヴィン・ガメイロ(Kevin Gameiro)が頭で落としたボールにグリーズマンが走り込んで決勝点を奪った。

 グリーズマンはBeINスポーツ(BeIN Sports Spain)に対し、「ご覧の通り、僕たちはどんなときもすべての力を出し切るチームなので逆転することができた」とコメントしてる。

 また、アトレティコのディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督は、「スリリングで感情を揺さぶるような試合だった。多くのミスはあったが、両チームは勝利を目指して戦った」とコメントしている。

「チームは落ち着いていたので、追いつくチャンスがあることは分かっていた。そして同点となってからは、観客が決勝点の後押しをしてくれた」

 後半35分に途中出場のホアキン・コレア(Joaquin Correa)がリーグ初得点を挙げたセビージャFC(Sevilla FC)は、敵地でラス・パルマス(UD Las Palmas)を1-0で下し、4位アトレティコとの勝ち点差4、首位レアル・マドリード(Real Madrid)との勝ち点差3をキープした。

 レアルと2位FCバルセロナ(FC Barcelona)との勝ち点差は1となっているが、レアルは上位の各チームより消化試合が二つ少ない。

 今節は上位5チームがすべて勝利しており、アトレティコと5位レアル・ソシエダ(Real Sociedad)との勝ち点差は1となっている。

 マラガ(Malaga CF)とホームで1-1で引き分けた6位ビジャレアル(Villarreal CF)は、4位との勝ち点差が6となり来季のチャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)出場権獲得争いから一歩後退している。(c)AFP/Kieran CANNING