【2月12日 AFP】女子テニス、国別対抗戦のフェドカップ(2017 Fed Cup)は11日、ワールドグループ1回戦の試合が行われ、チェコ対スペインの試合は、両エースの奮闘により1勝1敗で初日を終えた。

 1998年以来の優勝を目指すスペインは、世界ランキング7位のガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza)が同17位のバーバラ・ストリコバ(Barbora Strycova)に6-0、3-6、6-1でフルセット勝ちを収めて先勝。対するチェコも、世界3位のカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova)が同70位のララ・アルアバレーナ(Lara Arruabarrena)を6-4、7-5で一蹴し、対戦成績を1勝1敗のタイにした。

 4年連続のタイトル獲得を目指すホームのチェコは、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)で2度の栄冠に輝いたペトラ・クビトバ(Petra Kvitova)を欠いての挑戦となっている。世界12位の同選手は、昨年12月に刃物を持って自宅に押し入った強盗に刃物で手を切られ、現在は回復に努めている。

 一方、アリソン・リスケ(Alison Riske)がアンドレア・ペトコビッチ(Andrea Petkovic、ドイツ)を7-6(12-10)、6-2で下し、ホームの米国に先勝をもたらした一戦では、試合前に現在は使用されていないドイツの国歌が歌われるトラブルが起きた。

 全米テニス協会(USTA)は、ドイツが第2次世界大戦(World War II)時に採用していた国歌の一小節が歌われた後、「USTAは旧国歌について、フェドカップのドイツチームおよびファンに心からおわび申し上げます」としたうえで、「二度とこのような過ちは犯しません」とツイッター(Twitter)で謝罪した。

 第2試合では、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)ベスト4のココ・バンダウェイ(Coco Vandeweghe、米国)が6-3、3-1とドイツのユリア・ゲルゲス(Julia Goerges)をリードしたところで、雨天順延となった。

 試合中には、ゲルゲスが雨で滑りやすくなったベースラインに足元を取られて転倒するなど、ドイツにとっては厳しい一日となった。(c)AFP