【2月11日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)のロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)のレジェンドで、ジーニー・バス(Jeanie Buss)共同オーナーの補佐を務めるマジック・ジョンソン(Magic Johnson)氏が、チームを「仕切る」準備はできていると語った。

 レイカーズは先週、ジョンソン氏が「チームの成長と成功に向けた意思決定の補助といったチーム運営から、コーチ陣との連携、選手の育成と評価など、ビジネスやバスケットボールに関わるすべて」でオーナーを補佐すると発表していた。

 しかし、ジョンソン氏は米紙USAトゥデー(USA Today)に対し、最近では2010年に優勝を果たすも、ここ3シーズンはポストシーズン進出を逃しているチームの再建を目指す中で、自身の役割がチームの責任者となることを望んでいると明かした。

 同紙に対しジョンソン氏は、「仕切るために働く。そのようにしかうまく機能しないからだ。現時点ではアドバイスをしている。それは承知だ。しかし、最終的なところでは、みんなが一緒になっても、誰かが『私が最後の決断を下す』と言わなければならない。そうだろう?そして、それが誰になるのか?何が起こるか見守ろう」と語った。

 レイカーズは2013-14シーズンに27勝55敗、翌シーズンは21勝61敗、昨季は17勝65敗と1960年のミネアポリス(Minneapolis)からの移転後では最悪の3シーズンを過ごしており、今季もここまで19勝37敗となっている。

 それでもレイカーズは、通算17度のNBA制覇を誇るボストン・セルティックス(Boston Celtics)についで史上2番目となる16度の栄冠を手にしている。

 ジョンソン氏の就任は、バス共同オーナーの兄で、バスケットボール運営部門のジム・バス(Jim Buss)上級副社長の退任の到来を告げるものになる可能性もある。ジム氏は、今季終了までにレイカーズが勝てるチームにならなければ退任すると語っており、ジョンソン氏はその頃には自身の役割も明確になると口にしている。

「ジムは球団の現在地を分かっているし、ジーニーも現在地を分かっている。いくつかの決断が下されなければならない。私がこの役割を担うのは短期間かもしれないし、長くとどまるかもしれない。何が起きるのか、ただ待つしかない」

 ジョンソン氏はまた、レイカーズを勝てるチームに再建するためには、忍耐と献身、それに加えて才能が必要になると考えている。

「時間がかかることは、われわれも分かっている。誰もだましたくはないし、ファンには『私が帰ってきた。明日から好転することになるぞ』とファン層には思ってほしくない。そういうものではない」

「いくつも良い判断を下さなければならないし、フリーエージェントのための資金を手にしたら賢く使わなければならないし、ドラフトもうまくやる必要がある」

 ジョンソン氏はまた、就任1年目のルーク・ウォルトン(Luke Walton)ヘッドコーチ(HC)とはすでに電話で話しており、チームが現在の遠征から帰ってきたときには顔を合わせると明かした。

「チームについて何か決断を下そうとしているときに彼に相談をしなければ、決してうまくいくことはない。われわれ全員が一緒に仕事をしていくこと、すべてそれ次第なんだ」 (c)AFP