【2月11日 AFP】(更新)訪米中の安倍晋三(Shinzo Abe)首相は10日、米首都ワシントン(Washington D.C.)のホワイトハウス(White House)でドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領と会談した。会談後の共同記者会見で両首脳は、安全保障と貿易の両面での関係を強化していく意向を表明した。

 両国関係をめぐっては、トランプ氏の対日防衛義務に対する疑念や環太平洋連携協定(TPP)からの離脱決定が影を落としており、安倍首相は今回の訪米で関係修復を目指していた。

 一方のトランプ氏も共同会見で、「われわれは日本の安全保障に関与する」と表明。「両国間の絆、そして両国民間の友情は、とても、とても深いものだ」とした上で、「現政権はより緊密な関係を目指していく」と語った。

 貿易面では、日米双方の利益となる関係を構築すべきだという点で一致。トランプ氏は「経済については、われわれは自由かつ公平、互恵的な通商関係を目指していく」と語り、一方の安倍首相は、日米両国がルールに基づいた公平な市場の構築に向けた主導的役割を担うべきとの見解を示した。

 両首脳は翌11日、トランプ氏が南部フロリダ(Florida)州に所有するリゾート施設マーアーラゴ(Mar-a-Lago)でゴルフに興じる予定だ。(c)AFP