【2月9日 AFP】俳優のジャック・ニコンルソン(Jack Nicholson、79)が、米アカデミー賞(Academy Awards)にノミネートされているドイツのコメディー映画『ありがとう、トニ・エルドマン(Toni Erdmann)』の英語版リメーク作品に出演すると米娯楽メディアが報じた。ニコルソンの映画出演は、2010年以来となる。

 米娯楽誌バラエティ(Variety)が6日に伝えたところによると、マーレン・アデ(Maren Ade)監督が手掛けた同映画のリメーク版の制作権を米パラマウント・ピクチャーズ(Paramount Pictures)が獲得し、これにニコルソンの他、女優のクリステン・ウィグ(Kristen Wiig)らが出演するという。

 映画の制作については、米芸能誌ハリウッド・リポーター(Hollywood Reporter)が、映画『マネー・ショート 華麗なる大逆転(The Big Short)』(2015年)のアダム・マッケイ(Adam McKay)監督やコメディー俳優ウィル・フェレル(Will Ferrell)らが参加すると伝えている。

 リメーク版の制作は、ニコルソン自らがパラマウントに売り込み、直ちに了承されたものだという。

 これまで映画60本以上に出演し、アカデミー賞を3度受賞したことのあるニコルソンは、リース・ウィザースプーン(Reese Witherspoon)やポール・ラッド(Paul Rudd)らと共演したジェームズ・L・ブルックス(James L. Brooks)監督のロマンチックコメディー『幸せの始まりは(How do You Know)』(2010年)への出演を最後に映画から遠ざかっていた。(c)AFP