【2月9日 AFP】16-17イタリア・セリエAは8日、第18節順延分の試合が行われ、ユベントス(Juventus)はクロトーネ(FC Crotone)を2-0で下し、2位との勝ち点差を7とした。一方、2人退場者を出したACミラン(AC Milan)は、ボローニャ(Bologna FC)に1-0で勝利している。

 7日の試合でフィオレンティーナ(Fiorentina)に4-0で勝利した2位ASローマ(AS Roma)との勝ち点差が4に縮まっていたユベントスは、後半にマリオ・マンジュキッチ(Mario Mandzukic)とゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)が得点を記録し、リーグ6連覇に歩みを進めた。

 ユベントスのマッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督は試合後、「前半はもっとうまくやれたはずだ。特にパスのスピードでね。だが全体的にはよく組織されていた。相手に何も与えず、明快かつ組織的に試合に臨めていた」とコメントしている。

「ローマと(3位の)ナポリ(SSC Napoli)はいいプレーをしているが、われわれは自分たちがなすべきことに集中し続けることを考えている。例えば今夜も失点しなかった。ポジティブな要素だ」

 同日の試合で、ミランは終了間際にジェラール・デウロフェウ(Gerard Deulofeu)のクロスにマリオ・パシャリッチ(Mario Pasalic)が合わせて決勝点を奪い、リーグ戦の連敗を3で止めた。

 前半にセンターバックのガブリエル・パレッタ(Gabriel Paletta)、後半14分にはMFユライ・クカ(Juraj Kucka)が退場処分となり、ミランの勝利は不可能かに思われた。

 ミランはまた、前半31分にセンターバックのアレッシオ・ロマニョーリ(Alessio Romagnoli)が負傷退場するなどトラブルが相次いだが、ボローニャは数的優位のチャンスを生かせず、決定機を多く作ることができなかった。

 するとミランは終了直前、サイドを深くえぐったデウロフェウが相手DFの股間を通すクロスを供給すると、最後はゴール前に走りこんでフリーになったパシャリッチが決勝点を奪った。

 ミランのヴィンチェンツォ・モンテッラ(incenzo Montella)監督は、「シーズン中には実力以上のものを示さなければならない場面がいくつかある。今日の試合でやったようにね。われわれはこのチームの精神を示した。試合はどうあれ、われわれは勝利に値した」とコメントしている。

 ミランは7位のままだが、来季のヨーロッパリーグ(UEFA Europa League)出場権獲得となる5位インテル(Inter Milan)との勝ち点差は2となっている。(c)AFP/Stanislas TOUCHOT