【2月9日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、ゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)のステフェン・カリー(Stephen Curry)が8日、自身が契約を交わすアンダーアーマー(Under Armour)のケビン・プランク(Kevin Plank)最高責任者(CEO)がドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は同国の「資産(asset)」だと述べたことを受けて政治論争に加わった。

 プランクCEOのコメントについて問われたカリーは、地元紙サンノゼ・マーキュリー・ニュース(San Jose Mercury News)に対し「発言には同意する。もし『asset』から『et』を取るならね(ass、くそ野郎の意)」と語った。

 2024年まで契約を結んでいるアンダーアーマーのバスケットボール部門において、広告塔の役割を担っているカリーは、今週行われた米経済専門局CNBC(CNBC)のインタビューの中で、プランクCEOのコメントに驚いたことを認めていた。

 米大統領選で民主党候補のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)氏を支持していたカリーは、「こうした企業寄り政策の大統領は、国にとって重要な資産」とするプランクCEOの発言後、アンダーアーマーで働く「数えきれない数の人々」と話したとマーキュリー・ニュースに明かした。

 プランクCEOは8日に発表した声明の中で、メリーランド(Maryland)州ボルティモア(Baltimore)に本社を置くアンダーアーマーは長きにわたって同国の雇用や製造業を支援することに尽力しているとしたうえで、多様性の理解にも力を注いできたと強調。しかし、一方のカリーは「もしリーダーシップが私の根本的な価値観と一致していないと言えれば、どれだけの金があろうと、飛び降りないプラットホームはない」と述べ、自身のシグネチャーモデルのシューズを製造する同社から離れる可能性を否定しなかった。(c)AFP