【2月9日 AFP】交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブック(Facebook)は8日、災害や事故が発生した際の安否確認ツール「セーフティーチェック」を更新し、利用者が支援の要請や申し出をできる新たな機能を追加した。

 セーフティーチェックは、フェイスブックの利用者が災害に遭った際、家族や友人に安否を知らせるツールとして2014年に導入。新たに追加した「コミュニティーヘルプ」という機能では、災害などの発生後に利用者が食料や避難場所、移動手段を見つけたり申し出たりできる。

 コミュニティーヘルプ機能は、2015年末にインド南部チェンナイ(Chennai)で発生した洪水など、災害時にフェイスブックの利用者がグループ機能や投稿によって被災者への援助を組織的に行っていたことに触発されたものだという。

 フェイスブックによると、セーフティーチェックは世界の機関からの警報があった場合や、フェイスブック上で災害や事故に関する投稿が急増した際に利用可能となる。コミュニティーヘルプ機能は自然災害や突発的な災害が発生したときに作動する。

 コミュニティーヘルプはまず米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、インド、サウジアラビアで導入し、改良を重ねながら提供国を広げていく方針。(c)AFP