【2月8日 AFP】アルペンスキー世界選手権(FIS Alpine World Ski Championships 2017)は7日、スイス・サンモリッツ(St. Moritz)で開幕し、女子スーパー大回転でニコル・シュミットホファー(Nicole Schmidhofer、オーストリア)が番狂わせの優勝を飾った。リンゼイ・ボン(Lindsey Vonn、米国)は途中棄権に終わり、地元の期待を背負ったララ・グート(Lara Gut、スイス)は3位に入った。

 通算8シーズンを戦って表彰台に上った経験がわずか2回のシュミットホファーは、エンギアディナのピステでスタートから3秒ほどで時速60キロ、最高時速では100キロのスピードを出し、1分21秒34でフィニッシュした。

 ティナ・ワイラター(Tina Weirather、リヒテンシュタイン)が0.33秒差で2位、グートが0.36秒差で3位に続いた。グートは過去3大会を合わせて、通算5度目のメダル獲得を果たしている。

 世界選手権では米ビーバークリーク(Beaver Creek)で行われた2015年大会の滑降4位が最高成績だったシュミットホファーは、先にフィニッシュしていたワイラターを抜いた後、ボンがコースを外れて途中棄権となった幸運を信じられない様子だった。

 シュミットホファーは、「フィニッシュしたときに、金はなくても、『これならメダルがあるかも』と思いました。そうしたらリンゼイがコースアウトして、最初の20人がフィニッシュしたんです。驚きましたけど、この日を楽しみました。ここ最近は表彰台まであと少しという所まで近づいていたんです。良い日に当たりました」と語った。(c)AFP