【2月9日 AFP】サッカードイツカップ(German Cup 2016-17)は8日、3回戦が行われ、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)は前後半を1-1で終え、延長戦でも決着がつかず迎えたヘルタ・ベルリン(Hertha Berlin)とのPK戦を3-2で制し、準々決勝に進出した。

 前半27分にサロモン・カルー(Salomon Kalou)のボレーで先制したヘルタに対し、後半開始早々にマルコ・ロイス(Marco Reus)のゴールで同点に追いついたドルトムントは、その後も攻勢に出たものの、ピエール・エメリク・オーバメヤン(Pierre-Emerick Aubameyang)の得点は無効と判定され、ウスマン・デンベレ(Ousmane Dembele)のシュートは枠を捉えることができず、90分を終えて迎えた延長戦でも勝ち越すことはできなかった。

 延長後半終了間際には、ソクラティス・パパスタソプーロス(Sokratis Papastathopoulos)が2度目の警告を受けて退場となり、10人で試合終了のホイッスルを迎えたドルトムントだったが、PK戦では守護神のロマン・ビュルキ(Roman Burki)がヒーローとなった。

 ヘルタの2人目ウラジーミル・ダリダ(Vladimir Darida)のPKをセーブしたビュルキは、4人目のサミ・アラギ(Sami Allagui)のシュートにも反応したものの、ボールはゴールラインを割ってしまった。そして迎えた5人目でカルーの放ったシュートはクロスバーを越え、ドルトムントの8強入りが決まった。

 ドルトムントの主将を務めるマルセル・シュメルツァー(Marcel Schmelzer)は試合前、4日にホームで行われたRBライプツィヒ(RB Leipzig)戦の前に家族を含めた相手サポーターに暴行したフーリガンを批判するようファンに呼びかけた。この暴力行為はドイツ国内で波紋を広げている。

「われわれ選手は事件にショックを受け、それは今も続いている。土曜日(4日)に危害を加えられた人がいる。われわれはチームとして糾弾する。われわれはチームとして被害者の一刻も早い回復を願い、事件を謝罪をする」

 そのほかの試合では、フランクフルト(Eintracht Frankfurt)がタレブ・タワサ(Taleb Tawatha)とハリス・セフェロヴィッチ(Haris Seferovic)のゴールが決まり、2部ハノーバー96(Hanover 96)に2-1で勝利した。

 シャルケ04(Schalke04)はアレッサンドロ・シェプフ(Alessandro Schoepf)、ダニエル・カリジウリ(Daniel Caligiuri)、ナウド(Naldo)が7分間で立て続けに得点を記録するなど、2部SVザントハウゼン(SV Sandhausen)に4-1で快勝した。

 快進撃が続く3部シュポルトフロインデ・ロッテ(Sportfreunde Lotte)は、格上の2部1860ミュンヘン(1860 Munich)に2-0で勝利している。(c)AFP