【2月6日 AFP】英国のエリザベス女王(Queen Elizabeth II、90)が6日、「サファイア・ジュビリー」と呼ばれる即位65周年の節目を迎えた。

 世界の存命中の君主で最も長期間在位しているエリザベス女王は、英国の歴代君主として初めて即位から65年目に達した。

 これを記念しバッキンガム宮殿(Buckingham Palace)が初公開した2014年のポートレートで女王が身につけているのは、1947年の結婚時に父親の故ジョージ6世(King George VI)から贈られたサファイアのイヤリングと首飾り。女王は1952年に早世したジョージ6世を継いで、25歳で戴冠した。

 女王は毎年2月6日の即位記念日は、イングランド(England)東部ノーフォーク(Norfolk)州サンドリンガム(Sandringham)の別邸で静かに過ごしており、今回も公式の祝賀行事は望んでいない。

 しかし、英国全土ではロンドン塔(Tower of London)をはじめ各地で祝砲が予定されている他、英王立造幣局(Royal Mint)や英郵便事業会社ロイヤルメール(Royal Mail)が記念硬貨や記念切手を発売する。

 エリザベス女王はこれまでに3つの周年記念を経ている。1977年のシルバー・ジュビリー(即位25周年)の際には女王は世界を歴訪し、英全土で大勢の人々がストリートパーティーを催して祝った。2002年のゴールデン・ジュビリー(即位50周年)の際にはバッキンガム宮殿でコンサートが行われ、2012年のダイアモンド・ジュビリー(即位60周年)の際にはロンドンのテムズ(Thames)川でパレードが行われた。(c)AFP/Robin MILLARD