【2月6日 AFP】アフガニスタン各地で大雪による雪崩が相次ぎ、当局によると5日までの3日間で計100人余りが死亡した。ある村では50人が犠牲になった。死者はさらに増える恐れが出ている。

 多くの死者が出たのは東部ヌリスタン(Nuristan)州。自然災害省の報道官はAFPの取材に「バルギマタル(Bargmatal)郡にある2つの村が雪崩で完全に埋まった。1つの村で50人の遺体が収容され、もう1つの村には救助隊が向かっているところだ」と述べた。

 北部や中央部の州でも54人が死亡した。大規模な雪崩によって家屋168軒が破壊され、家畜数百頭も死んだという。

 北東部バダフシャン(Badakhshan)州では夜間に雪崩が複数の家屋を直撃し、住んでいた女性3人と子ども2人を含む少なくとも18人が死亡した。北部サリプル(Sari Pul)州バルクハブ(Balkhab)郡でも3人が雪崩で死亡。少なくとも70人が雪に埋もれており、救出作業が進められている。

 このほか、首都カブール(Kabul)の北に位置するパルワン(Parwan)州でも16人が犠牲になった。

 政府はアフガニスタンでは通常の勤労日である5日の日曜日を公休日と宣言。不要不急の移動を控えさせ、学校も休校とした。

 隣国パキスタンの北西部でも、雪崩や豪雨によって少なくとも13人が死亡している。(c)AFP