【2月5日 AFP】4日の中国国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)によると、今年の春節(Lunar New Year、旧正月)に利用された電子版の「紅包(お年玉)」の件数は数百億に上った。紅包は何世紀も前からの風習だが、多くの人々は現代のテクノロジーを活用するようになっている。

 紅包は親や親戚から子どもに、会社の雇用主から社員に、お金を入れた赤色の封筒を渡して春節を祝う風習。しかし、現代テクノロジーに精通している人々の間では、封筒を買ったり配ったりする手間やコストをかけず、スマートフォンを操作して送金する傾向が強まっている。

 今年、8億人以上が使っているメッセージアプリ「微信(ウィーチャット、WeChat)」を通じて春節前の1月27日から2月1日に送受信された電子版紅包は、前年比43%増の460億件に上った。そのうち1月27日だけで前年比約76%増の140億件以上の紅包の送受信があった。送信の最高記録は、深セン(Shenzhen)の男性の2125件。また、山東(Shandong)省の男性は紅包を1万69件も受信したという。

 微信を所有する騰訊(テンセント、Tencent)はやりとりされた紅包の総額は公表していない。(c)AFP