【2月4日 AFP】ソチ冬季五輪のクロスカントリー男子50キロメートルフリーで金メダルを獲得したロシアのアレクサンドル・レグコフ(Alexander Legkov)と、そのチームメートであるエフゲニー・ベロフ(Evgeniy Belov)が3日、ドーピング問題で衝撃的な内容を暴いたリチャード・マクラーレン(Richard McLaren)氏の最終報告書によって資格停止処分が科されたことに対し、異議申し立てを行った。

 国際オリンピック委員会(IOC)は昨年12月22日、マクラーレン報告書の中に、2014年のソチ五輪でロシアが国家ぐるみのドーピングを行っていた証拠が挙げられていたとして、レグコフとベロフらの調査に踏み切った。これを受けて国際スキー連盟(FIS)は、両選手に対して暫定的に出場停止処分を科した。

 スポーツ仲裁裁判所(CAS)は声明を発表し、「当該選手は、FISのドーピング委員会の決定が覆る道を模索している。各関係者は迅速な手順を踏むことで合意した」と述べた。

 今月22日にフィンランドで開催されるノルディックスキー世界選手権(2017 FIS Nordic World Ski Championships)を控え、レグコフとベロフは事態の迅速な解決を切望している。(c)AFP