【2月3日 AFP】(更新、訂正)米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)新政権の閣僚として初の外遊を行っているジェームズ・マティス(James Mattis)国防長官が3日来日し、米国は日本と「100パーセント」協力すると表明した。

 マティス長官は同日、最初の訪問地の韓国・ソウル(Seoul)から東京に到着した。両国訪問の背景には、トランプ新政権による北東アジア政策の方向性について懸念されていることがある。

 マティス長官は会談した安倍晋三(Shinzo Abe)首相に対し、オバマ政権からトランプ政権への転換について触れ「米国の政権移行期間においても誤解がないようにしておきたい。わが国は断固として(安倍)首相および日本国民と共に立ち、100%協力していく」と述べた。

 また、マティス長官は「(日米)相互による安保条約の第5条が、1年前や5年前と変わることなく、あるいは10年先と同様、今日も有効だという点を明確にしたかった」と述べた。

 マティス長官は韓国では、北朝鮮軍によるいかなる攻撃も「効果的で圧倒的な」反撃にあうだろうと発言し、北朝鮮をけん制した。

 日米は長年、安全保障条約を結んでおり、米韓は1950~53年の朝鮮戦争(Korean War)にさかのぼる同盟国だが、トランプ大統領は大統領選の期間中、両国が米軍の駐留経費負担を強化しなければ軍を撤退させると発言した。米軍は日本には約4万7000人、韓国には約2万8500人が駐留している。(c)AFP/Hiroshi HIYAMA