【2月3日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)、ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)は2日、チームを代表するレジェンドの一人であるマジック・ジョンソン(Magic Johnson)氏が、アドバイザーとジーニー・バス(Jeanie Buss)共同オーナーの補佐に就任し、「バスケットボールとビジネスのあらゆる事柄に関与する」と発表した。

 ジョンソン氏の職務には、ビジネス面でのオーナーへの助言、チームの成長と成功に向けた意思決定の補助といったチーム運営から、コーチ陣との連携、選手の育成と評価といった現場に関わる仕事も含まれると発表されている。

 チームが発表した声明でジョンソン氏は、「誰もが私のレイカーズへの愛を知っている」とコメントしている。

「ここ数年間はほかのマネジメントの機会を検討してきたが、バスケットボールとロサンゼルスへの愛によって、レイカーズが私の最初にして唯一の選択肢となった。レイカーズをふさわしい場所に戻すため、持っている力のすべてを尽くすつもりだ」

 レイカーズでの13年間でNBAチャンピオンに5度、ファイナルMVPに3度輝いているジョンソン氏は、不本意なシーズンが続くチームに自身が培った知識を伝えることになる。

 米大リーグ(MLB)のロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)の共同オーナーであるジョンソン氏は、以前はレイカーズの名誉副会長を務めていた。

 NBAのアダム・シルバー(Adam Silver)コミッショナーは、ジョンソン氏が再びNBAで積極的な役割を果たすことを歓迎している。

「マジック・ジョンソン氏はNBA史上最高の選手の一人であり、彼のレイカーズ復帰を目にすることができ最高の気分だ。彼はバスケットボールに対する絶え間ない情熱と知識を持った真に特別な人間であり、生まれながらのリーダーだ」

 前オーナーの故ジェリー・バス(Jerry Buss)氏と深い関係を築いていたジョンソン氏は、ジーニー氏とも友人関係にあるが、ジーニー氏の兄でありレイカーズのバスケットボール運営部門のジム・バス(Jim Buss)上級副社長に対しては否定的な立場を示している。

 以前からジム氏は、レイカーズが今季終了までに正しい方向に向かわなかった場合は辞任すると公言している。

 ルーク・ウォルトン(Luke Walton)新ヘッドコーチ(HC)の下、レイカーズはここまで17勝34敗の成績を残している。すでに昨季の勝利数に並んでいるものの、ジム・バス上級副社長が現職にとどまるには十分な成績とは言い難い結果となっている。(c)AFP