【2月3日 AFP】米国のニッキー・ヘイリー(Nikki Haley)国連大使は2日、ウクライナ東部で政府軍と親ロシア派の戦闘が激化していることについて、ロシアの「好戦的な行動」を非難するとともに、ウクライナ政府に対する米国の強力な支援を約束した。ロシアがクリミア(Crimea)半島をウクライナに返還するまで、ロシアへの制裁を維持するとも明言した。

 国連安全保障理事会(UN Security Council)で初めて公式に発言したヘイリー大使は「ロシアとの関係改善を望んでいるのは確かだが、ウクライナ東部の悲惨な状況から、ロシアの行動は明確に強く非難されるべきだ」と述べた。

 ロシアによる2014年のクリミア半島併合を受けて米国が科した制裁についても言及し、「クリミアはウクライナの一部だ。ロシアが同半島の支配権をウクライナに返還するまで、

クリミア関連のわれわれの制裁は維持されるだろう」と断言した。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領はロシアとの関係改善に意欲を示している。ウクライナ東部での戦闘の激化は、同大統領の対ロシア政策を占う最初の試金石となっており、ヘイリー大使の発言に注目が集まっていた。(c)AFP/Carole LANDRY