【2月2日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)で負った傷を癒やすべく、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)とニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)が3日に開幕する国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2017)に出場する。

 世界ランキング1位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は、アウェーのオタワ(Ottawa)で行われるカナダ戦を欠場。一方のホームチームも世界4位のミロス・ラオニッチ(Milos Raonic)抜きでの戦いとなる。

 米国と対戦するスイスは、全豪覇者ロジャー・フェデラー(Roger Federer)と世界3位のスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka)が出場を断念。メルボルン(Melbourne)で惜しくも準優勝に終わったスペインのラファエル・ナダル(Rafael Nadal)も、マリン・チリッチ(Marin Cilic)を欠くクロアチア戦には出場しない。

 東京で行われる日本対フランス戦では、錦織圭(Kei Nishikori)とガエル・モンフィス(Gael Monfils)、ジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga)が出場を回避。また、アウェーでオーストラリアと激突するチェコのトマス・ベルディハ(Tomas Berdych)に加え、隣国ドイツと戦うベルギーのダビド・ゴフィン(David Goffin)もスキップする。

 さらに、ホームでイタリアを迎え撃つ前回王者アルゼンチンは、ファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro)が出場を辞退している。

 四大大会(グランドスラム)でしのぎを削ってきたライバルたちが羽を休める一方、全豪オープン2回戦で伏兵デニス・イストミン(Denis Istomin、ウズベキスタン)に敗れ、直近9年のグランドスラムでは最短の敗退を喫した世界2位のジョコビッチは、2010年大会チャンピオンの母国を率いる喜びを再び見出している。

 ホームのニス(Nis)でロシアと争うジョコビッチは、大会の公式ウェブサイト上で「親友同士のチームの輪の中に戻れて非常にうれしいし、僕たちが一緒になったときは毎回特別な雰囲気。でもロシアは若いチームだし油断は禁物だ」と語っている。

 最近では2006年に優勝を果たすなど、同大会の栄冠に2度輝いているロシアは、世界52位のカレン・カチャノフ(Karen Khachanov)がチームを率いる。

 セルビアとロシアの勝者は準々決勝で、過去5回にわたって同大会を制しているスペインと2005年大会優勝国のクロアチアと激突する。

 ナダル欠場のスペインからは、世界16位のロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut)と世界26位のパブロ・カレーニョ・ブスタ(Pablo Carreno Busta)が出場。対するクロアチアは、同大会で一度も勝利を挙げたことがない世界200位以下の選手で挑む。

 メルボルンでは、全豪オープン2回戦でアンドレアス・セッピ(Andreas Seppi、イタリア)に敗戦後、試合中の態度などで批判を浴びた世界15位のキリオスが自身の評判回復を模索する。

 世界54位のイリ・ベセリ(Jiri Vesely)擁するチェコと対戦する21歳のキリオスは、「自分のゲームの多くの点を改善しなくてはならないし、ハードワークしていかなくてはならない」と話している。

 トップ50のダニエル・エヴァンス(Daniel Evans)とカイル・エドモンド(Kyle Edmund)がけん引する英国は、世界128位のピーター・ポランスキー(Peter Polanksy)を筆頭とするカナダと対決。勝ったチームが準々決勝で日本とフランスの勝利国とぶつかる。

 世界5位の錦織が欠場する日本は、世界85位の西岡良仁(Yoshihito Nishioka)を先頭に、トップ25のリシャール・ガスケ(Richard Gasquet)とジル・シモン(Gilles Simon)を擁するフランスに挑戦する。(c)AFP/Dave JAMES