【2月2日 AFP】英議会下院は1日、欧州連合(EU)からの離脱をEUに通知する権限をテリーザ・メイ(Theresa May)首相に与える法案を、賛成498、反対114で可決した。英政府は、離脱交渉の開始に向けた法律上の手続きの第1段階を通過した。

 英下院初のEU離脱をめぐる法案の採決は、17時間を超える審議を経て行われた。来週中に最終的な採決を行う予定だ。法案が成立すれば、政府はEU基本条約(リスボン条約、Lisbon Treaty)50条を発動し、2年を期限とするEU離脱交渉を正式に開始できるようになる。

 1日の採決では、野党・労働党のジェレミー・コービン(Jeremy Corbyn)党首が法案支持の立場で党議拘束をかけたが、労働党議員から47人が反対に回った。造反議員らへの対応についてコービン氏はまだ態度を明らかにしていない。(c)AFP