【2月2日 AFP】カナダのウラン生産大手カメコ(Cameco)は1日、福島第1原発事故を起こした東京電力(TEPCO)から、13億カナダドル(約1100億円)規模のウラン供給契約を解除するとの通知を受けたと発表した。東京電力がウランの引き渡しを拒否したことは契約不履行に当たるとして、法的措置を取る意向を示している。

 カメコによると東京電力は契約解除通知の中で、2011年3月に発生した福島第1原発事故を受けて政府が導入した規制により、原発の稼働が停止したことを理由に挙げているという。

 東京電力は2014年以降、カメコから約1000トンのウランを購入している。契約が解除されれば、2028年までに供給される予定だった約4200トンが宙に浮くことになる。

 カメコはカナダや米国、カザフスタンでウランを採掘し、生産量は世界の約18%を占める。今回の発表を受けて、1日のニューヨーク(New York)市場で同社の株価は12%以上急落した。(c)AFP