【2月2日 AFP】陸上男子短距離のスーパースター、ウサイン・ボルト(Usain Bolt、ジャマイカ)は、五輪で手にした金メダルの1つを失ったことから気持ちを切り替え、未来の成功に向けて集中したいとしている。

 ボルトは先日、2008年北京五輪の男子4×100メートルリレーを制したジャマイカのチームメート、ネスタ・カーター(Nesta Carter)が禁止薬物に陽性反応を示したとして、同種目の金メダルを返還した。

 国際陸上大会のニトロ・アスレチックス(Nitro Athletics)を控え、1日にオーストラリアへ到着したボルトは、9個の金メダルのうち1つが失われたことについて冷静に受け止めており、豪フェアファックス・メディア(Fairfax Media)に対して「最初はもちろん失望したが、これが人生というものだ」とコメントした。

「悲しんではいない。ネスタが提訴するのであれば、どうなるのか見守っていくつもりだ。自分のメダルは諦めたが、今は(ニトロ・アスレチックスシリーズに)集中している」

 100メートルの世界記録保持者であるボルトは、今月4日にメルボルン(Melbourne)で開幕するニトロ・アスレチックスシリーズに臨み、オールスターチームのリーダーとしてオーストラリア、中国、日本、英国、そしてニュージーランドのチームと対戦する。(c)AFP