【2月1日 AFP】(訂正)難民の受け入れ停止とイスラム圏7か国の出身者の入国禁止を指示したドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領による大統領令をめぐり、ハリウッド(Hollywood)の映画業界において最も強い影響力を持つとされる2つの組合が大統領令を非難する声明を発表した。

 米大統領令はイラン、イラク、リビア、ソマリア、スーダン、シリア、イエメンからの渡航者の入国を90日間停止するとともに、シリアからの移民の受け入れ停止を無期限で、その他のすべての難民の受け入れは少なくとも120日間停止するとしている。

 一方、全米監督組合(DGA)は声明で「国籍や信条や性別にかかわらず、すべてのアーティストが自らの業績を披露するため、米国に入国可能であるべき」とし、「これを十分な考慮もなしに妨げる政策に対し、芸術および映画に関心を持つ全ての人間が懸念を抱いている」と非難した。

 また俳優・芸能人ら16万人から構成される組合「SAG-AFTRA」も、人種や性別、信条、障害、性的指向、出身国にかかわらず、機会の平等を尊重しているとして、大統領令への批判に賛同。米娯楽誌バラエティ(Variety)によると、「今回の入国管理措置は誤ったものであり、われわれの仲間であるアーティストたちをあらゆる手段をもって支持する」との声明を発表した。(c)AFP