【2月16日 AFP】ロシア国営原子力企業ロスアトム(Rosatom)は先月31日、オランダの企業と共同で、風力発電のベンチャー事業を立ち上げると発表した。年間数十億ユーロ規模の国内市場の開拓を目指すという。

 ロシア政府は2024年までに、国内発電量のうち風力エネルギーによる発電が占める割合を2%にしたいとの方針を示している。ロスアトムはすでに、ロシア南部で26か所に風力発電施設を建設する契約を結んでいる。ロスアトムはパートナーとなる外国企業を探していたが、風力タービンの製造を専門とするオランダの企業「ラガウェイ(Lagerwey)」と提携すると発表した。

 ロスアトムのキリル・コマロフ(Kirill Komarov)氏によると、ラガウェイとの提携による目標はタービン建設だけではなく、風力発電分野における規制を方向付け、専門家を育てることだという。

 ロスアトムはこのベンチャー事業で目指す2018~2020年の発電量を、610メガワットとしている。またロスアトムの試算によると、最終的には風力発電により年間2000億ルーブル(約4000億円)の収益に相当する3.6ギガワットの電力を生産することが可能だという。(c)AFP