【2月9日 AFP】米国最大の洋上風力発電所を建設する事業計画が先月、ニューヨーク(New York)州で承認された。建設されるのは同州ロングアイランド(Long Island)の沖合で、約5万世帯分の電力の供給が可能になるという。

 サウス・フォーク風力発電所(South Fork Wind Farm)は、ニューヨーク州クイーンズ(Queens)およびブルックリン(Brooklyn)地区沖のロングアイランドの先端から南東約50キロの洋上に建設される。2019年までに着工する予定で、まずは15基のタービンが設置され、90メガワットの発電量が見込まれている。

 電力事業者ロングアイランド・パワー・オーソリティー(LIPA)と共に今回の計画を発表したニューヨーク州のアンドルー・クオモ(Andrew Cuomo)知事によれば、ロングアイランドの沿岸部からタービンが見えることはないという。

 事業を請け負うディープウォーター・ウインド(Deepwater Wind)はAFPに対し、2022年までに稼働を目指すとしながらも、タービンの製造業者に関してはまだ決定しないことを明らかにした。

 完成すれば、サウス・フォーク風力発電所は米国で2か所目の洋上風力発電所となる。最初の洋上風力発電所は、北東部ロードアイランド(Rhode Island)州ブロック島(Block Island)の沖合に建設され、昨年12月から稼働している。(c)AFP