【1月30日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)の男子シングルス決勝で宿敵ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)を下したロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が29日の試合後、自身のキャリアが終わりに近づいているかもしれないとほのめかした。

 ナダルをフルセットの激闘の末に破り、5年ぶり18度目の四大大会(グランドスラム)優勝を果たした35歳のフェデラーだが、来年以降もメルボルン(Melbourne)へ戻って来れる保証はないという。

 フェデラーは試合後、ロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)に駆け付けた観客の前で「来年も皆さんに会えることを願っているが、もしそうでなかったとしても、今回は素晴らしい大会だったし、こんなにうれしいことはない」と語った。

 ここ何年間も引退に関する質問を退けてきているフェデラーだが、現在は故障によって自身のキャリアが脅かされるリスクもあると自覚していると話す。

 昨年2月に初の手術を受け、キャリア最長となる6か月の離脱から今大会で復帰を果たしたフェデラーは、優勝スピーチでの発言について問われると「結局のところ、僕にとってテニスをする時間はもう少ししかないということ」と報道陣に答えた。

「もし僕がけがをして、来年を棒に振ることがあったとしたら。誰がその先のことを予測できるだろうか?」

「このステージでチャンスを得られるかどうかとか、そこまで先のことはわからない」

「これが僕にとって最後の全豪オープンだといった計画されたものはない。もちろん帰ってきたいと思っている。それが今の願いだ」 (c)AFP/Talek HARRIS