【1月29日 AFP】フィギュアスケート欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships 2017)は28日、チェコのオストラバ(Ostrava)で男子シングル・フリースケーティング(FS)が行われ、ハビエル・フェルナンデス(Javier Fernandez、スペイン)が合計294.84点で優勝し、オンドレイ・ネペラ(Ondrej Nepela、旧チェコスロバキア〈現チェコ〉)氏が1973年に樹立した記録に並ぶ大会5連覇を達成した。

 エルビス・プレスリー(Elvis Presley)のメドレーに乗せたフリーの演技で転倒したものの、フェルナンデスはショートプログラム(SP)で手にしていた約10点のリードをさらに広げ、ライバルを圧倒した。

 合計266.80点で2位のマキシム・コフトゥン(Maxim Kovtun、ロシア)、同250.18点で3位のミハイル・コリヤダ(Mikhail Kolyada、ロシア)に大差をつけ、44年ぶりとなる快挙を成し遂げた25歳のフェルナンデスは「5連覇を達成すること、フィギュアスケートの歴史に名を残すことができるとは思わなかった。自分でも信じられない」とコメントしている。

 前回大会で3位だった21歳のコフトゥンは、2015年大会に続いて銀メダルを獲得。前回大会で5位だった同じく21歳のコリヤダは、自身初となる表彰台入りを果たしている。

 同日行われたアイスダンス・フリーダンス(FD)では、フランスのガブリエラ・パパダキス(Gabriella Papadakis)/ギヨーム・シゼロン(Guillaume Cizeron)組が逆転で大会3連覇を達成した。

 世界選手権(ISU World Figure Skating Championships)で2連覇中のパパダキス/シゼロン組は合計189.67点を記録し、同186.64点で2位のイタリアのアンナ・カッペリーニ(Anna Cappellini)/ルカ・ラノッテ(Luca Lanotte)組、同186.56点で3位のロシアのエカテリーナ・ボブロワ(Ekaterina Bobrova)/ドミトリ・ソロビエフ(Dmitri Soloviev)組を抑えた。

 SPでは3位だったパパダキス/シゼロン組は、FDでは完璧な演技を披露し、3月29日からフィンランド・ヘルシンキ(Helsinki)で開催される世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2017)に万全の態勢で臨む。パパダキス/シゼロン組は、2018年の平昌冬季五輪で金メダル獲得を目指している。(c)AFP