【1月28日 AFP】米首都ワシントン(Washington D.C.)で27日、人工妊娠中絶に反対する人々による集会が行われ、マイク・ペンス(Mike Pence)副大統領も出席した。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は就任直後の23日に、人工妊娠中絶を支援している外国の非政府組織(NGO)への政府の補助金交付を禁止する大統領令に署名している。

 国立公園ナショナル・モール(National Mall)に集まった数千人の人々を前に演説したペンス副大統領は、「アメリカでは命(を大切にする中絶反対派)が勝利しつつある。今日はその前進を祝う日だ」と語り、中絶反対派が圧倒的に多数を占める共和党の議員が上下両院で多数派を占めていることにも触れた。さらに「われわれは人の命にとって歴史的な瞬間にたどり着いた。すべての米国人への敬意と思いやりをもってこの瞬間に立ち会わねばならない」と述べた。

 世界最大の中絶反対デモとされる「マーチ・フォー・ライフ(March for Life、命のための行進)」は今年で44回目。米副大統領として初めてこの集会で演説したペンス氏はまた、トランプ政権は「われわれ自身、そしてわれわれの子孫のために米国の命の文化を取り戻すまで、休むことはない」と述べた。

 トランプ大統領はこの行進ついて「とても重要だ。行進に参加した全ての人々へ…あなたがたを私は全面的に支援する」とツイートした。

 トランプ大統領は来月2日に、空席となっている最高裁判事1人を指名するが、中絶する権利に強硬に反対する人物が指名されることが予想されている。(c)AFP/Anita Chang Beattie