【1月27日 AFP】インドネシアのバンドン(Bandung)で、ナチス・ドイツ(Nazi)をテーマにして物議を醸していたカフェが、客入りが悪いたことから閉店した。カフェ側の弁護士が26日、明らかにした。

「ソルダテンカフィー(SoldatenKaffee、兵士のカフェの意)」という店名のカフェにはナチスの指導者アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)の肖像画などが飾られていて、数年前に店の存在が伝えられると世界中から非難の声が殺到した。

 オーナーのヘンリー・ムルヤナ(Henry Mulyana)氏は殺害の脅迫を受け、2013年にいったん店を閉鎖したが、一年後に再開。ヒトラーの肖像画や、ナチスのかぎ十字章やドイツ第3帝国の巨大なワシの像などはそのまま飾られていた。

 ムルヤナ氏の弁護士によると、カフェは6か月前に閉店したという。その理由について、ナチスをテーマにしたことではなく、人々の関心が低かったために客足が遠のいたと思っていると話した。

 弁護士はAFPの取材に対し「店の場所があまり戦略的ではなかった」と答え、閉店はあくまでもビジネス上の理由からだと強調した。またムルヤナ氏が、これまでのような郊外の静かな場所ではなく、バンドンの繁華街によりよい開店場所を探していることや、大きい店舗にするために新しい出資者を探していることを明らかにしたが、再開の具体的な日にちは明らかにしなかった。(c)AFP