【1月27日 AFP】チリ中部で1週間にわたって猛威を振るっている大規模な山火事で、同国政府は26日、これまでに消防士など10人が死亡し、複数の村が壊滅的な被害を受けたと発表した。国家緊急事態室によると、少なくとも4000人が避難を余儀なくされている。

 中部のビオビオ(Biobio)州やマウレ(Maule)州、オイギンス(O'Higgins)州など複数か所で発生した山火事は、空気の乾燥した状態が続く中、強風にあおられて火勢を増し、この1週間で27万3000ヘクタールが焼失した。

 現地では住民たちが自宅や家畜、農地を守ろうと消火活動に参加しているが、これまでに消防士5人、警察官2人、地元住民3人が死亡したという。気象予報によれば今後もしばらく強風や高い気温が続く見込みで、被害の拡大が懸念されている。(c)AFP