【1月24日 AFP】米リバティメディア(Liberty Media)による数十億ドル規模のフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)買収が23日に完了し、長らくモータースポーツ界随一のブランドであるF1の最高責任者だったバーニー・エクレストン(Bernie Ecclestone)氏の退任が決まった。

 米コロラド(Colorado)に拠点を置くリバティ社は声明で、チェイス・キャリー(Chase Carey)氏がF1の会長と最高経営責任者(CEO)に任命されたと声明を発表しており、エクレストン氏は相談役の「名誉会長」になる。

 約40年間F1の頂点に君臨していた86歳のエクレストン氏はこの日、独誌アウト・モートア・ウント・シュポルト(Auto Motor und Sport)に対し、「きょう、私は解任された。今後経営には携わらない。私の役職はチェイス・キャリーが引き継いだ」とし、新たな名誉会長職については、「この肩書きが何を意味するのか分からない」とコメントした。

 F1を数十億円規模のビジネスに成長させたエクレストン氏は、昨年リバティ社による買収の話題が浮上した際には、留任すると伝えられていた。しかし、約80億ドル(約9000億円)での買収完了を発表した声明で、リバティ社のグレッグ・マフェイ(Greg Maffei)氏は、エクレストン氏がCEOの座を退くと明かすとともに、F1の成長を促した同氏の「大きな成功」に対し、敬意を表した。(c)AFP