【1月22日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)は21日、男子シングルス3回戦が行われ、大会第15シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)はリシャール・ガスケ(Richard Gasquet、フランス)との翌午前2時まで行われた試合に6-3、6-2、6-4で勝利し、16強入りを果たした。

 ラファエル・ナダル(Rafael Nadal)の試合などが行われたロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)での試合は22日の午前0時2分に始まり、ディミトロフが2時間2分でガスケを退けた。

 この試合は、全豪オープンで過去に何度かあった、深夜や明け方まで終了がずれ込む試合を思い起こさせるものだった。2008年大会のレイトン・ヒューイット(Lleyton Hewitt)対マルコス・バグダティス(Marcos Baghdatis)戦は、午後11時47分に試合が始まり、終わったのは観客の目もしょぼつく翌日の午前4時34分だった。

 また2012年大会決勝のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)対ナダル戦は、午後8時前に始まったものの、激闘は四大大会(グランドスラム)決勝史上最長となる5時間53分に及び、決着がついたのは翌日の午前1時40分だった。

 わずかに残った観客がコーヒーを飲み、タオルを体に巻き付けて肌寒さをしのぐ中、ディミトロフは相手のサービスゲームを5回ブレークして勝利を収めた。

 ディミトロフは、「実は最近、寝つきが悪くて、眠れるのはかなり遅い時間になってからなんだ。だからこの2時っていう時間は最高に調子が良いんだよ。眠れるまでもう少しかかるから、もう1回、練習でもしようかな」と言って笑った。

 ディミトロフは4回戦で、ジョコビッチから金星を挙げた世界ランク117位のデニス・イストミン(Denis Istomin、ウズベキスタン)と対戦する。イストミンは同日、6-4、4-6、6-4、4-6、6-2で第30シードのパブロ・カレーニョ・ブスタ(Pablo Carreno Busta、スペイン)に勝利して初めて3回戦を突破した。

 第3シードのミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)も6-2、7-6(7-5)、3-6、6-3で第25シードのジル・シモン(Gilles Simon、フランス)を退けて勝ち上がった。ラオニッチは次戦、ダビド・フェレール(David Ferrer)とのスペイン勢対決を7-5、6-7(6-8)、7-6(7-3)、6-4で制したロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut)と対戦する。(c)AFP