【1月22日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)は21日、男子シングルス3回戦が行われ、大会第9シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は逆転で第24シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)とのフルセットマッチを制し、4回戦に進出した。

 通算14回の四大大会(グランドスラム)制覇を誇るナダルは、4時間以上に及んだロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)での一戦で、11歳年下のズベレフに対して不屈の精神と無尽蔵の体力を駆使し、4-6、6-3、6-7(5-7)、6-3、6-2で勝利を収めた。

 第3セットのタイブレークを落として追い込まれたものの、ナダルはこれまで通りに戦う姿勢を見せて、才能あふれる19歳のズベレフを退けた。

 ここ2年間のグランドスラムのフルセットマッチでは3戦連続の黒星を喫していたナダルは、連敗ストップを喜んだ。

「自分にとって大きな結果だ。ここ数回は5セッターを落としていたからね。こういう試合、セットカウントを1-2にされた試合に勝てたのは重要なことだ」

 ナダルは、今後のテニス界でスター選手となるであろうズベレフの豊かな将来性を頻繁にたたえていたが、この日の試合はそれを裏付けるものとなった。

「言っているように、今のアレクサンダーがどれだけのものを持っているかは誰もが分かっていると思う。彼は僕らのテニス界の未来であり、今でもある。厳しい試合になったよ。彼は素晴らしい将来性を備えている。今も見事なショットを繰り出してくる。すでに、世界屈指の選手さ。それでも、もっと良くなっていける」

 ナダルは4回戦で、第6シードのガエル・モンフィス(Gael Monfils、フランス)と対戦する。(c)AFP/Robert SMITH