【1月20日 AFP】国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)は19日、トルコに渡ったシリア難民の子どもたちの40%以上が教育を受ける機会を逃していることを明らかにし、「失われた世代」になるリスクが高まっていると警鐘を鳴らした。

 ユニセフによると、昨年6月以降、学校に登録した子どもたちの数は50%以上増えたにもかかわらず、現在、40万人近くの子どもたちが学校に通っていないという。

 ユニセフのジャスティン・フォーサイス(Justin Forsyth)事務局次長は、同基金のホームページに掲載された声明で、トルコの「大きな功績」をたたえる一方で、さらなる支援が必要だと語り、「もしさらなる援助が提供されなければ、シリア難民の子どもたちが、将来、同国を再建するために必要なスキルを与えられていない『失われた世代』になる非常に現実的なリスクがある」と述べている。

 トルコ政府によると国内のシリア難民は270万人。ユニセフはこのうち子どもは120万人としている。(c)AFP