【1月20日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)で16強入りのチャンスを逃したユージェニー・ブシャール(Eugenie Bouchard、カナダ)が20日、復活への道が途切れて失望感をあらわにした。22歳のブシャールは、けがによる低迷から復調の兆しをみせていたものの、全豪での目標はココ・バンダウェイ(Coco Vandeweghe、米国)の前に打ち砕かれてしまった。

 第3セットで1ブレークアップからブレークバックを許し、ブレークチャンスを4度逃してバンダウェイに4-6、6-3、5-7で敗れてしまったブシャールは「本当にひどかった。特に第3セットは何度もチャンスがあったから、本当にがっかりしている。しっかりと、チャンスをつかんだ分だけ勝利につなげていかなければ」とコメントした。

 今大会では3回戦で敗退したものの、ブシャールは昨年9月以来の勝ち星を記録したアピア国際(2017 Apia International Sydney Tennis Tournament)でベスト4入りを果たすなど、今月はこれからの期待が持てる結果を出した。

 2014年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2014)で準優勝のブシャールは、同年の全豪と全仏オープン(French Open 2014)でもベスト4入りを果たしているが、この2年間は成績不振に陥っている。

 ブシャールは前腕のけがに加えて、2015年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2015)で転倒した際の脳振とうに悩まされていたが、現在は本格的なトレーニングに戻り、勝ち星もついてくるようになった。

「この2年間は苦しみました。特に昨年の後半はそうでしたから、今回のツアーではとても堅実な一歩が踏み出せたと思います。再出発のつもりでいます。最初はあまり多くを期待できません。ひどい旅ではありませんでした」

 一方、ブシャールに勝ってキャリア最高の勝利を手にしたバンダウェイは、世界ランキングを引き合いにして、「相手はそれほど高くありませんでしたから、それを考慮しなければ」とそっけなかった。

「勝って優勝を目指していくのですから、私としては想定内のことです」 (c)AFP