【1月21日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)は20日、男子シングルス3回戦が行われ、大会第17シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は6-2、6-4、6-4とわずか1時間半で第10シードのトマス・ベルディハ(Tomas Berdych、チェコ)を退け、4回戦に進出した。

 通算15度目となる全豪4回戦でフェデラーは、第5シードの錦織圭(Kei Nishikori)と対戦する。

 フェデラーは、「大会序盤よりも、ベースラインでの感覚が良くなっている。もちろん、うれしいよ。(以前にも)こういったパフォーマンスができたときがあった。ブレークされず、ブレークポイントをセーブする必要もなければ、常に先行できる。そうすれば楽にプレーできる」と語った。

 フェデラーは第1セットから2度のブレークを奪って5-2とリードし、厳しい夜を過ごすのではないかという懸念はたちどころに消え去った。このセットを26分でものにしたフェデラーは、続く第2セットを31分、最終セットを33分で制し、長らくライバル関係にあるベルディハを葬り去った。

 4度ブレークを奪う中で、ベルディハに一度もブレークポイントを与えなかったフェデラーは、40本のウイナーを打ち込み、アンフォーストエラーをわずか17本に抑えた。

 フェデラーは、「正直なところ、これは予想していなかった。とくに、こんな得点差はね。今夜のようなことは考えてもいなかった。自分自身に驚いている」と続けた。

 次戦の錦織との対戦について35歳のフェデラーは、「彼のテニスの大ファンだ。最高のバックハンドを持つ一人だね。クロスコートやダウンザラインにたたき込むところが大好きなんだ。セカンドサービスのリターン力が素晴らしい。足の運びも素早く、精神的な強さがある。彼と試合をするのが、どれほど厳しいものになるかは心得ている。止めるのは簡単ではない」と語った。

 一方、第4シードのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)は、3-6、6-2、6-2、7-6(9-7)で第29シードのヴィクトル・トロイキ(Viktor Troicki、セルビア)を退け、こちらも16強入りを果たしている。(c)AFP