【1月19日 AFP】インドネシア・西ジャワ(West Java)州バンドン(Bandung)市にある動物園で、やせ細ったマレーグマが来園客に餌を請うたり自分のふんを食べたりしている様子が撮影され、動物愛護団体から同園の閉鎖を求める声が上がっている。

 飼育されているマレーグマたちは肋骨が浮き出るほどやせており、来園客が展示場に食べ物を投げ込む中、両前足を空に掲げて振っている。ある映像には、うち1頭が展示場内で排せつし、自分のふんを食べる姿が映っていた。

 昨年マレーグマたちの動画を撮影したスコーピオン野生生物取引監視グループ(Scorpion Wildlife Trade Monitoring Group)は18日、同園の閉鎖を要求。一方で同園の広報担当者は、マレーグマが劣悪な飼育環境下にあったり栄養失調に陥っていたりする事実はないと否定している。

 インドネシアの動物園の多くは管理状況が劣悪で、動物が死ぬ事例が後を絶たない。バンドンの動物園でも昨年、絶滅危惧種のスマトラゾウ1頭が死に、非難を呼んでいた。(c)AFP