【1月18日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)に出場中の錦織圭(Kei Nishikori)が18日、アジア出身の若手選手たちは積極的に欧州や米国に出て行き、ポテンシャルを発揮すべきだと提言した。

 14歳の時に渡米し、フロリダ(Florida)州にあるテニスアカデミーで成功への最短コースを歩んだ錦織は、「米国に移り、IMGアカデミー(ニック・ボロテリー・テニスアカデミー<Nick Bollettieri Tennis Academy>)で多くのトッププレーヤーと打てたのはラッキーだった」としたうえで、「そうしたことが、自分のプレーを知るのを大きく手助けしてくれると思う。僕は若いとき、それに気が付いた。自分にとってはとても大きなステップだった」と将来を有望視されるアジアの若手にアドバイスを送った。

 さらに錦織は、アジアを拠点にする選手が四大大会(グランドスラム)で優勝したり、トップ10に入ったりするのも不可能ではないが、欧米からのほうが容易だと話す。

「アジアを拠点にするのは、まだ厳しいと思う。移動が非常に多いし、良い練習相手やトップ選手と打つ機会があるのかわからない」

「もちろん簡単ではない。もし僕がコーチだったら、ジュニア時代や本当に小さいころから欧州や米国に練習に行くことを勧める」

 ハイセンス・アリーナ(Hisense Arena)に集まった大勢の日本人のファンから応援を受けた錦織はこの日、世界ランク72位のジェレミー・シャーディ(Jeremy Chardy、フランス)を6-3、6-4、6-3で下し、7年連続の3回戦進出を決めた。

 次戦、予選勝者のルーカス・ラッコ(Lukas Lacko、スロバキア)との対戦が決まった錦織は、「初戦よりかなり良かったことは間違いない。第2セットと第3セットではアップダウンが多かった。必要なときに集中できた」と相手にブレークを3度許した試合を振り返った。(c)AFP/Robert SMITH