【1月18日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)は17日、男子シングルス1回戦が行われ、大会第20シードのイボ・カルロビッチ(Ivo Karlovic、クロアチア)はオラシオ・セバジョス(Horacio Zeballos、アルゼンチン)との激闘を6-7(6-8)、3-6、7-5、6-2、22-20で制し、2回戦へ駒を進めた。

 試合時間5時間14分を要した両者の試合だったが、2010年に行われたウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2010)におけるジョン・イズナー(John Isner、米国)対ニコラ・マウー(Nicolas Mahut、フランス)戦の11時間5分には届かなかった。また、全豪オープンの最長記録は、2012年大会決勝のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)対ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)による5時間53分となっている。

 ゲーム数では、タイブレーク方式導入後の大会記録となる計84ゲームに及ぶ死闘を制したカルロビッチは、早く試合を終わらせたかったかと聞かれると「いや、そんなことはない」としたうえで、「実はイズナー対マウーの試合のことを考えていた。ゲームが長引き、記録を手にできればと少し願っていた」と明かした。

 マッチポイントではセバジョスの頭上を抜くロブを上げ、相手のミスを誘発したカルロビッチは、「本当に厳しい試合だった。2セットダウンだったから精神的にも難しかった。それに、彼(セバジョス)だけでなく、自分の頭とも戦わなくてはならなかった」と振り返った。

 この日、全豪記録となる75本のエースを放ったカルロビッチは、ウィンブルドンを除くすべてのグランドスラム大会における1試合当たりのエース記録を保持することになった。(c)AFP/Talek HARRIS