【1月18日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期米大統領がかつて司会を務めたテレビ番組の出演者で、トランプ氏からわいせつ行為を受けたと主張していた女性が17日、虚偽の発言内容で名誉を毀損(きそん)されたとして同氏を相手取って損害賠償を求める訴訟を起こした。

 20日に米国の第45代大統領に就任するトランプ氏を提訴したのは、リアリティー番組「アプレンティス(The Apprentice)」に出演していたサマー・ザーボス(Summer Zervos)さん。ザーボスさんは、同意していないのにトランプ氏からキスや体への接触をされそうになったという自らの証言に対し、トランプ氏がうその反論を行ったと訴えている。

 訴状では、トランプ氏がザーボスさんに関する「虚偽の陳述」によって、ザーボスさんを「侮辱し中傷した」としている。

 大統領選の期間中にわいせつ疑惑が次々に持ち上がったトランプ氏は、やましい行為は一切していないと否定し、訴え出た女性らを逆に提訴すると公言していたが、これまで実際に裁判に訴えることは控えている。

 ザーボスさんはトランプ氏に対し、自身に対する発言の撤回または謝罪を要求するとともに補償的および懲罰的な損害賠償の支払いを求めた。その金額は判決に委ねるとしている。(c)AFP