【1月17日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)は16日、引退した世界王者のニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)に代わるルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)の新たなチームメートとして、ウィリアムズ(Williams)から移籍が容認されたバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)の起用を発表した。

 ウィリアムズがフェリペ・マッサ(Felipe Massa)の引退表明を撤回させ、2017年シーズンに呼び戻す道を模索していたことにより、27歳のボッタスがドイツの強豪コンストラクターであるメルセデスへ移籍する動きが加速していたのは、周知の事実となっていた。

 ドイツのシュツットガルト(Stuttgart)に拠点を置くメルセデスは、ロズベルグが年間タイトルを獲得してわずか5日後の昨年12月2日に電撃引退を発表したことを受け、代わりのドライバー探しに奔走していた。

 ロズベルグとハミルトンが宿敵同士だった一方で、おおらかな性格のボッタスはメルセデスの本部で臨んだ会見で、良い関係を築いていきたいとして、「僕らは強力なコンビになれると思う。彼(ハミルトン)のことは、ドライバーとしても人間としても心から尊敬している。彼は本当に速くて、僕にとって素晴らしいお手本だ」と語った。

「きっと僕らは親密な関係を築いていけるし、互いの存在によって前進できるだろう。だけど、重要なのはチームとして一丸となり、熱意と全力を尽くして最大限にチームの手助けをすることだ」

 一方、ハミルトンはチームのツイッター(Twitter)で、「チームへようこそ、バルテリ!」とロズベルグの後任を歓迎。さらに、チーム責任者のトト・ヴォルフ(Toto Wolff)氏は、「勝利とチャンピオンシップへの試練に、バルテリがどう立ち向かっていくのか見守るときだ」と述べた。(c)AFP