【1月16日 AFP】米アマゾン・ドットコム(Amazon.com)の通販サイトで「インド独立の父」マハトマ・ガンジー(Mahatma Gandhi)の顔写真がプリントされたサンダルが販売されていたとして、インドでアマゾンに対する激しい反発が再燃している。

 インターネット通販最大手のアマゾンをめぐっては、インド国旗の柄の玄関マットを販売していたことが物議を醸したばかり。スシュマ・スワラジ(Sushma Swaraj)印外相がアマゾン側に猛抗議し、謝罪を要求するとともに対応を警告したことを受けて、同社は12日に問題の製品の販売を中止していた。

 しかし、ガンジーの顔写真が接足面に印刷されたサンダルを販売するアマゾン米国版サイトの商品ページのスクリーンショットがツイッター(Twitter)に次々と投稿され始めたことから、騒ぎは収束するどころか悪化。ツイッター上には15日、「インドではアマゾンを禁止するべきだ。彼らは一線を越えた。非常識だ!」などと非難するユーザーの投稿が相次いだ。

 問題のサンダルは、16.99ドル(約1900円)で販売されていた。アマゾン商品ページの紹介文には「職人によるプリント」「格好良く、人を笑顔にさせる」などと記されていた。

 アマゾンは15日時点で一切コメントを発表していないが、問題のサンダルは既にサイト上から取り下げられたようだ。

 インド外務省は14日、「アマゾンに対し、外部の販売業者に通販サイトを提供するならば、インド人の機微や心情に配慮するべきだと伝えるよう駐米インド大使に指示した」ことを、報道官を通じて明らかにした。(c)AFP