【1月16日 AFP】米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)次期大統領は、米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)との電話インタビューで、医療保険制度改革法(通称オバマケア、Obamacare)に代わる制度について「全ての人のための保険」にしたいとの意向を示した。ただ、米国には現在、保険未加入者が数百万人いるとされており、実現までの道のりは厳しいとみられる。

 上下両院で過半数を占める共和党はオバマケアの撤廃と代替制度の策定を目指しているが、トランプ氏はこれまで明確な代替案の指針を示してはいなかった。

 しかし、トランプ氏は14日夜に行われたポスト紙とのインタビューで、「全ての人のための保険」にすると語るとともに、米政府の公的医療保険「メディケア(高齢者・障害者向け)」と「メディケイド(低所得者向け)」の対象となる医薬品の価格について、製薬会社に米政府と直接交渉するよう求めた。

 インタビューの中でトランプ氏は、大手製薬会社について「彼らは政治的に保護されているが、今後はそうはいかない」と語ったという。(c)AFP