【1月16日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期米大統領が就任後最初の外遊でロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領と首脳会談を行うと報じられたことについて、トランプ氏の報道担当者とロシア政府はいずれも事実でないと否定した。

 英紙サンデー・タイムズ(Sunday Times)は匿名の英当局者の話として、トランプ氏がロシア政府との関係を「リセット」することを望んでおり、その一環で核兵器削減の協議に入ると報じた。

 会談の場所としてはアイスランドが浮上。同紙は両氏の会談について、1986年に首都レイキャビク(Reykjavik)で当時のロナルド・レーガン(Ronald Reagan)米大統領とミハイル・ゴルバチョフ(Mikhail Gorbachev)ソ連共産党書記長が行った会談にならうものになると伝えている。

 これに対し、トランプ氏の報道担当者ホープ・ヒックス(Hope Hicks)氏はAFPの取材に対して報道は「完全な虚偽だ」と否定した。

 またロシア通信(RIA)によると、ロシアのドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)大統領報道官も15日、「現時点では会談について協議していない」と述べた。

 会談場所に名前の挙がったアイスランドの政府も、そのような計画は知らないと説明。ただ、米国とロシア両政府の関係改善に寄与する首脳会談開催の正式な要請があれば、引き受ける用意があるとしている。(c)AFP