【1月16日 AFP】16-17スペイン1部リーグは15日、第18節の試合が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)は後半ロスタイムに決勝ゴールを許して1-2でセビージャFC(Sevilla FC)に敗れ、無敗記録が40試合で止まった。

 後半22分にクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)のPKで先制したレアルだったが、同40分にセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)のオウンゴールで同点とされると、迎えた後半ロスタイム2分、インテル(Inter Milan)から加入したばかりのステヴァン・ヨヴェティッチ(Stevan Jovetic)にカーブをかけたミドルシュートを決められた。

 この勝利で、セビージャはFCバルセロナ(FC Barcelona)を抜き返して2位を守り、1試合消化が多い状況ながら、首位レアルとの勝ち点差を1に縮めている。

 10日にスペイン入りしたばかりのヨヴェティッチは、BeINスポーツ(BeIN Sports Spain)に対して、「これ以上ない絶好のスタートだ」と話した。

 敗れたレアルは、セビージャの布陣に合わせた3バックを採用し、残り5分までは破綻もなかったように見えたが、昨年4月6日のVfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)戦を最後に続けていた驚異の記録がついに途切れた。

 それでも、リーグ戦、スペイン国王杯(Copa del Rey 2016-17)、チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)の3冠が十分狙える状況なのに変わりはなく、ジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督も、がっかりしている暇はないと選手に奮起を促している。

「ゴールを決めるという最も難しい仕事をこなしたが、あと少しというところで2点を立て続けに失ったのは残念だ。とはいえ、ここまでの成績は非常に誇らしい。いつか負けるのはわかっていたし、それがきょうだったということ。これからも、みなですべての大会に全力を尽くす」

 セビージャは4日前の国王杯の試合でも、レアルの記録を止める寸前まで行きながら、カリム・ベンゼマ(Karim Benzema)に終了間際の同点ゴールを許していた。

 その試合では、元セビージャのラモスと、熱烈なセビージャサポーターとの間にいさかいがあったが、その流れはこの試合でも変わらず、ラモスがボールを持つたびにスタジアム中からブーイングが浴びせられた。

 そして、これまでレアルを救う終盤の劇的なゴールをたびたび決めてきたラモスが、この日は自軍のゴールにボールを入れてしまい、それをきっかけにヨヴェティッチの最高に劇的な逆転ゴールが決まり、サポーターは格別の喜びを味わうことになった。(c)AFP/Kieran CANNING