【1月15日 AFP】ブラジル北部リオグランデドノルテ(Rio Grande do Norte)州の刑務所で14日、少なくとも3人の受刑者が殺害され、斬首された。同州の矯正当局者が地元メディアに語った。

 受刑者が殺害されたのは州内最大のアルカスース(Alcacuz)刑務所で、犯罪組織の構成員らが、同じ刑務所にいた敵対組織の構成員を襲撃したとされる。10人が死亡したと伝えている地元メディアもある。

 アルカスース刑務所は州都ナタル(Natal)の郊外にあり、定員620人のところに1100人の受刑者が収容されている。過密状態にあるのは確かだがそれが暴力発生の唯一の要因とは言い難い。多くの専門家は、世界有数のコカイン市場で密輸ルートにもなっているブラジルの麻薬犯罪組織の抗争の一環との見方を示している。

 ブラジルではこのところ刑務所での犯罪組織絡みの暴力行為が相次ぎ、今月9日までの1週間で100人以上が死亡していた。(c)AFP